色々な音楽ーベトナム戦争を描いた映画の中で流れる音楽の場合

2016年
編集・design
本|紙、無線綴製本|30.0 × 21.5cm

 

 横浜国立大学教育人間科学部音響空間スタジオ(*)において中川克志准教授監修のもと、学生によって音楽に関するテーマを設定し、研究発表する機会が与えられた。採用されたテーマは「ベトナム戦争を描いた映画の中で流れる音楽」についてなにかとっかかりをつけて論じることはできないかということだった。このテーマにおいて重要なのは、「曲自体についてよく知ること」ではなく「音楽が映画の中でどのように関わっているのかを自分なりに考察し、説得力をもって発表すること」であった。実際のところ、音楽がなぜそのシーンで使われたのか、明確な根拠を提示し答えを求めることは難しく、あくまで推測の域をでないが、そこをいかに説明するのか、私達学生には対象となる音楽について、調べることだけではなく、いかにして伝えるのかということも試された。表紙にはそのような音楽の”説明しずらさ”をふわふわとしたゆるやかな形に見立て設計を行った。

*「スタジオ」は横浜国立大学教育人間科学部人間文化課程が開講している教育方式である。実践的なテーマのもとに参加者が集まり、想像を目指す教育方式であり、研究・調査や制作を重ねながら、社会への発信を図るものである。

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